お知らせ

世界で一番安全安心な原子力立国を目指します。

なぜ今、改ざんが明らかになるのか?
それは私が「事実を隠さず出すように」と指示したからです。

 平成15年に電力会社の不正問題を受けて、原子力発電の検査体制の抜本的強化を行ったところです。昨年秋、電力会社において、平成15年以前のデータ改ざんが、次々に明らかとなってきました。過去のこととは言え、私は、このような問題が続く限り、国民の皆様の電力会社に対する信頼は、いつまでも得られないと考え、昨年11月に、全電力会社に対して、全ての発電設備について、過去に遡りデータ改ざんや、必要な手続きの不備、その他同様な問題がないかの、総点検を行うよう指示しました。これを受けて、各電力会社は、社内文書の再調査だけでなく、既に退職した社員も含め、聞き取り調査を行っています。その結果が3月30日(金)までに、出てくることになっております。
 今回の総点検の作業の過程で、極めて問題と言わざるを得ない事案も出てきており、国民の皆様には、ご心配をおかけしています。今般の各電力会社からの報告書を精査して、原子力発電のより一層の安全の確保を図ります。
 総点検の4つのねらいを達成するよう、全力で取り組み、世界で一番安全で安心な原子力立国を目指します。

    総点検の4つのねらい
  1. 過去の不正を精算
     過去の不正を精算し、記録を改ざんし続けていくという悪循環を断ち切り、正しい記録を残すため、過去に遡って、不正を精算しておくことが必要です。
  2. 不正を許さない仕組み
     基準などから逸脱したことがあった場合でも、その事実を改ざんしたり、隠したりすることなく、正確な情報を、逸脱した原因や、評価結果とともに開示していくよう、仕組みを作り上げることが必要です。
  3. 事故・トラブルの情報を共有
     個々の事故やトラブルについて、原因を究明し、再発防止対策を講じ、且つ、その情報を他社も含めて共有することにより、安全性を一層向上させます。
  4. 安全確保を大前提に
     電力会社の体質を改善させ、公共事業者として、安全確保を大前提に、電力の安定的に供給していく基盤を強固なものにします。

経済産業省
経済産業大臣 甘利明
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