お知らせ

政府は、事故米を、二度と流通させません。

 今回の事故米の問題については、多くの方々にご心配・ご迷惑をおかけしました。
 政府は、内閣府にチームを設け、情報の公開、流通経路の解明、再発防止策の確立などに向けて、各府省連携し、一体となって全力で取り組んできました。
 その結果について、以下の通りご報告いたします。

残っていた事故米は、すべて回収され、市場には一切、流通していません。
 農林水産省では、先月末までに、事故米の流通経路を可能な限り解明しました。残っていた事故米は、市場からすべて回収され、政府保有のものは、焼却処分を始めています。
事故米による健康被害は、これまで出ていません。
 自治体及び、農林水産省等では、事故米や事故米を原料とした食品等について、残留農薬やカビ毒の検査を行いましたが、その結果、多くの事故米や食品等からは、検出されませんでした。
通常の食生活では、健康への悪影響は出ないと考えられます。
 食品衛生法の基準を超える値の、残留農薬が検出された事故米も、食品安全委員会が行ったリスク評価によれば、これを食べても、健康に悪影響が出る心配はありません。
 また、カビ毒であるアフラトキシンが検出された事故米は、すべて酒造用に仕向けられましたが、農林水産省等が行った、酒の製品検査では検出されませんでした。
食品安全委員会のリスク評価結果
 残留農薬メタミドホスとアセタミプリドの、1日分の摂取許容量は、体重1kg当たり、それぞれ0.0006mgと0.071mgです。これは毎日、一生涯、事故米を以下の量、食べ続けても悪影響が出ない数値です。
メタミドホス
体重50kgの場合
おにぎり10個
体重20kgの場合
(小学1年生の平均体重 : 6歳 男21.5kg / 女21.0kg)
おにぎり4個
※おにぎり1個 お米約50gで計算
アセタミプリド
体重50kgの場合
米俵2俵
体重20kgの場合
(小学1年生の平均体重 : 6歳 男21.5kg / 女21.0kg)
米俵1俵弱
※米俵1俵 お米約60kgで計算
今後、食品衛生法上問題のある事故米を、一切国内に流通させません。
 今回、事故米が食用として流通した問題は、食品衛生法上問題のある米を、非食用として国内に流通させていたことが、主な原因でした。
 今後、食品衛生法上問題のある事故米を販売することをやめ、輸出国への返送や、廃棄処分を行うことで、一切国内に流通させません。
 事故米が食用として流通した問題の責任については、内閣府の有識者会議で検証のうえ、厳正に処分します。
事故米と知らずに加工・販売してしまった、善意の事業者の皆様に、支援を行います。
農林水産省が行う、経営支援対策の概要は、次の通りです。
  1. 製品の回収・廃棄等に要した経費への補助
  2. 事業者名公表時から6ヶ月間における売上総利益の減少相当額の補助
  3. 経営安定のための運転資金の借入れを行った場合の1年分の金利助成
    (融資限度額1事業者当たり4億8千万円、利率2.45%引下げを限度)
この他に、業界団体の米加工品の信頼回復等に関する普及啓発の取組みや、品質管理に係る企業研修も支援します。

 政府としては、今回の問題の反省に立って、さらに消費者の安全・安心を最優先とする行政への転換を、政府一体となって進めてまいります。

お問い合わせ先
お問い合わせには、どの窓口でも丁寧にお答えいたします。
内閣府国民生活局消費者安全課
Tel.03-5253-2111 (代)
http://www.cao.go.jp/
内閣府食品安全委員会事務局
Tel.03-5251-9220 (食の安全ダイヤル)
http://www.fsc.go.jp/
農林水産省総合食料局消費流通課
Tel.03-3502-8111 (代)
http://www.maff.go.jp/
厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課
Tel.03-5253-1111 (代)
http://www.mhlw.go.jp/

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