R.Feynkidの
ぶやき

紅白の悪魔 サンタクロース

 全くをもって関係ない行事である、私には。幼少の頃には「うちはクリスチャンではない。」という事で、全然クリスマスなんてやった事がない。せいぜい「ケーキをもらった」「ケーキが安かった」位の話しで、誰に感謝するでもなく、ケーキをパクつく程度だ。いや、ケーキの出所には感謝する…。
 そんなもんだから、クリスマスの盛り上がりは、私にとっては、異様な雰囲気だ。大半が無宗教的な日本人にとっては、単なるイベントで、乱痴気騒ぎなのは分るが、キリスト教圏(とは限らないが)の欧州・欧米等、世界中のクリスチャン連中も乱痴気騒ぎである。まぁ、強いて言えば、一部の保守派が、教会に集まって、お布施という講演料を払い、ありがたい話しを聞いて、脳内麻薬を噴出しながら、いい気になるのが、いかにも"クリスチャン行事"らしい行いだろう。大体、年に一度の元大工(キリストさん)の行事なのに、彼の事はそっちのけで、主役は七面鳥の丸焼きと、サンタクロースである。ところで、キリストさんの大工としての腕はいかがなもんだったのだろう? 大工の神とは言われず、ただの神をやるしかなかったんだから、大した事はなかったと考えるのが自然だ。
 完全に主役の座を射止めてしまっているサンタクロースだが、あの赤と白の衣装は、ご存知の通り、コカ・コーラ社の戦略であると言われているので、いわゆる"コカ・コーラレッド"が、サンタクロースの正式色である。間違っても普通の金赤(Y100%、M100%)を使ってはいけない(のか?)。
 これだけでも、随分うさん臭いサンタさんだが、もっと怪しい説がある。それは、サンタは"サタン"が起源だという説だ(激爆)。しかし、言われてみれば、「うまい」が「まいうー」となって伝わる位、人間の伝達技術は低いものだ。サンタがサタンでも、何ら不思議は無い。それよりも、現実に合致するのではないだろうか。
 まず、サンタ氏の行為が問題だ。世界中の子供達に、プレゼントを配って回るというのがマズイ。これでは、子供達は、大して良い行いもしていないのに、プレゼントがもらえるという、非常に堕落した考えをもってしまう。
 しかも、食うや食わずの貧困層の子供達には、プレゼントはおろか、その日のスープもいかないのに、金持ちの子供には、高価なプレゼントが振る舞われるのだ。何たる不公平! ゴリゴリの資本主義的で、慈悲の心なんて見えやしない。
 クリスマスは堕落の日として、サンタ氏に刷り込まれた子供達は、やがて年頃になり、キリストさんも家族もそっちのけで、デートに勤しむ。そして、金を使い、プラス数々のトラブルを抱え込む。
 更に年をとり、家族を持つようになると、クリスマス商戦に巻き込まれ、また、金を使う。いや、サンタ氏に金を使わされているのだ。みんな、まんまと一杯食わされているのに、気が付かないのだ。なぜ?
 あの口ひげと、深くかぶった帽子が怪しくないだろうか? そうだ、あれで「してやったり」というニヤついた顔を隠しているのだ。そうか!微笑んでいるのではなく、ニヤついているのか…。
 サンタクロースがサタンである証拠は、まだある。プレゼントという欲に目が眩んだ子供達は、サンタ氏に寄って行くが、まだ欲の無い幼児は、サンタ氏を見ると泣き出す。ちっこい子には判るのだ、悪い奴は!
 かわいそうなのは、クリスマスのロマンスに縁の無い私…、ではなくトナカイだ。このままでは、鼻を真っ赤(コカ・コーラレッドではない)にして、ムチ打たれながら、(みんなが一杯やっていい気分の)クリスマスにソリを引かされているというのに、サンタ氏の手先にされてしまう。彼等は、騙されて働かされているという事を、彼等の名誉の為に、付け加えておこう。根拠は無いが。で、我々は、トナカイの血と汗と涙で、プレゼントが配られている事を、片時も忘れる事はできない、なんて事はないが…。怒れよ動物愛護団体! って、具体的に誰に? なんて言わないでね。そうか、一応架空の人物という事になっているからなぁ(タメ息)。でも、見えない力となって、世界中を包み込んでいるぞぉー。恐いぞぉー、サタンクロス(悪魔の十字架)。きゃー!
 という訳で、毎年毎年、トナカイの血染めのコートを着たサンタクロースが、世界中の人々を操りに来るのだ。って気にだんだんなってきたかな?


追記:緑の悪魔に騙されるな

 心の隙を突いてくるのが、悪い奴の常套手段だ。先進国と呼ばれる国々が目指している『エコロジーな世界』に便乗して登場したのが、グリーンサンタ((C)2005 Scandinavian Tourist Board)である。デンマーク(スカンジナビア政府観光局?)の環境親善大使なんだそうだが、うまい事、お役人を丸め込んだもんだ。とにかく、写真をご覧頂きたい。 Green Santa Claus  一見して悪そうではないか。ふんずり反って、こちらを見下している様に見える。眼鏡をしているにも拘わらず、レンズから外れた所で、カメラを見ている。その眼鏡はインテリっぽく見せる為の、小道具の様だ。計算高いな。
 しかし、そんな彼も想定外のヘマをやらかしている。彼は決してエコロジーでも何でも無い事がバレバレなのだ。少なくとも植物の知識は無いと思われる。何故なら、彼は右手でクレストと思われる苗木を"むんず"と掴んでいるのだが、その直下の根が丸出しだ。基本的に植物というのは、根が乾燥する事を極端に嫌う。そんな事もお構い無しに、根っこを"べろん"としているのは、植物に対して愛情もへったくりも無い証拠である。この苗木も又、ポーズであり、小道具の一つなのだろう。
 「いやいや、今まさに苗木を植えようとしているのだ。」という声も聞こえてきそうだが、右利きが圧倒的多数の人間では、植えるものを利き手に持っているというのは、いかにも不自然だ。左利きとしても、左手は意味不明な袋を持っている。これでは、どっちに転んでも苗木は植えられない。逆に、植えてあった苗木を、今まさに引っこ抜いた、というのが自然と思われる。
 そうだ、そう言えば、この袋の中身は何が入っているのだ? 子供達へのプレゼントではなさそうだ。苗木は袋に入れて持ち歩かないよなぁ。園芸道具か? それにしては、袋が"がさばって"いる様子はない。堆肥か? それは現地調達しても良さそうだ。多少の臭いがあるので、公共交通機関で移動するとなると、嫌がられるかもしれない。化学兵器と間違えられ、テロリスト呼ばわりされる可能性もある。ならば何だ? 謎は深まるばかりだ。
 っつーか、何でサンタなの? エコロジーは1年を通して実行(努力?)すべき事なのに、クリスマスシーズンだけやればいいの? シーズン中だけは活動するけど、後はお休みなの? 何というやる気の無い活動計画なんだ。でも、夏にこの格好で、汗ダクになりながら説得されても、みんな言う事聞かないよなぁ。というか、近寄ってきて欲しくないし、彼も持たないよ。あっ、クーラーでギンギンに冷やせばいいのか。
 っちゅーか、何でこんなに体型が丸々しているの? 行く先々で、賄(まいない)や接待が横行しているのか? 身を削り純粋に何かに尽くしているなら、太れる訳がない。黒柳徹子さんや故オードリーヘップバーンさんなんか、ガリガリではないか。自らが率先して身体を動かしていない証拠だ。
 さぁ、あなたの街にも営業にやって来るぞぉ、エコロジーの旗印の下に、電化製品やら住宅設備やらを売り付けに来る緑の悪魔が…。(まぁ、適正価格で、欲しくて買えるなら、悪い事じゃぁ無いけどね。)


追記:感動、サンタは実在した?

Heavy Metal Santa Claus  エクセレント! サンタが実在していたなんて、今でも信じられない。とにかく、その証拠写真をご覧いただきたい。
 紅白の服にふくよかな体型と髭。まさしくサンタではないか。その傍らには、リタフォードとグラハムボネットを思わせるお弟子さんも居て、いざ出陣といったところだ。何故かレザーを身にまとっているが…。そうなると、このサンタの正体はジョンロードか? いやいや、彼は規則正しく生活しているので、夜に街を徘徊する仕事は無理と思われる。まぁ、少しミステリアスな部分が残されている方が、夢が壊れないだろう。(だが、夢はもう壊れてしまっている、なにせ実在するのだから!)
 このトナカイが凄い。よく見るとV8の心臓を持ち、ソリと一体化してしまっている。恐らくトナカイなのに、馬力表示がピッタリだろう。そして、走り出したら、止まらない、曲らない、言う事を聞かない、爆音をまき散らす、スピードを出し過ぎれば、パトカーが追っかけて来る、と、何でこのトナカイにしたのか、不思議になること請け合いだ。何よりも問題なのは、雪道には滅法弱そうな事である。南半球専用だろうか?
 しかし、これでは夜中にコッソリとプレゼントを置いてくるなんて、難しいだろうなぁ。例え眠っている良い子でも、近くまで来た時に爆音で「あっ、サンタさんだ。」と起きてしまうだろう。もっとも、この風貌から察するに、夜に眠っている良い子には、無縁そうではあるが…。
 となると、夜に寝やしない良い子へのプレゼントはなんだろう? やっぱり革ジャンに鋲や鎖、更にとっても良い子にはマーシャルのマスターボリューム無しの50Wヘッドだろうか? 次の年にはクライベイビーと、ティーンエイジになる頃には、いっぱしのヘビメタ小僧が出来上がるって寸法かもしれない。
 何でもいいけど、クリスマスより、黒い安息日の方がお似合いなんだけど…。


追記:トナカイ氏よ、断れ!

 「真っ赤なお鼻の~」でお馴染みの『赤鼻のトナカイ』ソングであるが、ここでも、サンタクロースの横暴さが滲み出ててる。気になるのは、「お前のピカピカの鼻が役に立つ」と言い出し、遠回しに「ソリを引け」と言わんばかりの所だ。しかもそれを言ったのは“クリスマスの日”なのである。
 キリスト教圏では、クリスマスと言えば、休みだ。働くなんてクレイジー極まりないのに、その日の今になって、「ソリを引け」とは、なんたる言い種! 人の(動物の?)悩みに付け入り、悩みを解決したかの様に振る舞い、うまく言い包めて働かそうなんて、非道ではないか。トナカイだって、長年キリスト教圏での文化に慣れて親しんで過ごしたのだろうから、クリスマスの夜に、しかも突然「働け」って言われても、嫌だろう。アメリカでは、キリスト教徒でなくても、ハッピーホリデーとして、お休みである。まぁ、この話し、アメリカだけの文化じゃないけど。
 いかにも、雇用者が強い印象があり、とても和める歌では無い。そして、あまりにも短期雇用過ぎて、トナカイ氏が不憫でならない。ガテン系日雇いとは言え、ある程度、継続性が無ければ、「来年も」なんて言われても、それまでどうやって生活すればいいのか? サンタクロースは聖人として、キリスト教からの資金が流れ込むのだろうが、トナカイ氏の扱いはどのようになっているのか? ポアロとヘイスティングスの様な、良好な関係が維持されるのだろうか? トナカイ氏よ、あまりにも条件が悪かったら、こんなご時世だが、断った方がいいかもよ。


追記:サンタが街にやって来る

 という曲(曲名があっているかどうかは知らないよ)であるが、この曲の英語版、Native Japaneseの私には、主旨としての意味が通じそうな歌詞として聞こえるのは、"Santa Claus is coming tonight"なのだが、残念ながら実際に聞こえるのは、"Santa Claus is coming to die"。「サンタクロースが死ににやって来る」と、ホラー全開なのである。どこまでも迷惑をまき散らすサンタ氏…。

追記の追記:

 題名をよく見ると“街に”なのだから、"to town"だよねぇ(笑)。結局、聞こえてないという事でござんす(爆笑)。相変わらず"to die(デスメタル風にどうぞ!)"


追記:米国のサンタクロース、新型インフルワクチンの優先接種を要望

 2009年11月25日AFPによれば、“ボランティア団体「サンタ・アメリカ」のアーネスト・バーガー氏は、NPRラジオに対し、「当団体に所属する200人のサンタたちは、教師や医療従事者と同じ優先順位で新型インフルワクチンの接種を受けることを希望している」と話した。”んだそうな。
 なんたる特権階級意識! そこまでしてでも子供達を、闇の世界に引きずり込もうというのか。しかも、クリスマス期間中に、体調のすぐれない子供達に対する指導までしている様だが、調子の悪い子がいる家庭に、無理にお邪魔することは無い。迷惑だ。第一、マスクをしたら、誰だか判らないじゃないか。しかも、その鬚の隙間から、ウィルスはじゃじゃ漏れだ。ん? そうか! 1軒1軒回って、新型インフルエンザを振り撒く気だな。そして、そんな悪条件の中でも、「サンタさんは、プレゼントを届けに来てくれた。」と、子供達に思わせ、恩を着せるのか。悪知恵の働く奴らめ。
 なにも、サンタクロースがプレゼントを配れなくても、世界中にはDHLやFedExもあるし、日本には、ふんどしも居れば、やたらと私の前を横切る黒猫や、動物園でも滅多に見ないカンガルーが、そこら中を突っ走っている。それらに頼めばいい。ただ、注意しなくてはいけないのは、新手の送りつけ商法と間違えられない様にしなくてはならない。ただでさえ、怪しいのだから。
 風邪や新型・季節性を問わずインフルエンザにでもかかったら、家でおとなしく寝ていて欲しい。それが子供達のためだ。

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(C)2004 Richard Feynkid