R.Feynkidの
ぶやき

「共謀罪」「個人情報保護法案」「人権救済法」に反対する

記:「個人情報保護法案」に反対する共同アピール

 情報統制する国家が目指し、行き着く所は「恐怖政治」である。これは、近年のイラクや北朝鮮を見れば明らかだろう。日本は、時代の流れに逆行するかのような、法律を施行しようとしているのだ。歴史を学ばない国家は滅びると言う。我々は第二次世界大戦という失敗を知っているはずなのだ。あの時は「治安維持法」などという、いかにも国民を守ってくれそうな名前にもかかわらず、拡大解釈し放題の法律で、多くの国民が傷つき、亡くなった。
 今の日本も、似たような法律が議論されている。「個人情報保護法」もそうだが、「有事関連法案」もある。こちらは、避難誘導訓練の為に、国民を訓練に参加させる事もできる様な事まで、盛り込まれる様だ。拡大解釈すれば徴兵できると思わないだろうか?
 大体「個人情報保護法」は、役人による国民情報の取り扱いを、厳正にする為に、制定されるもののはずだった。それがいつの間にか、全然関係無い方面に飛び火してしまい、肝心の役人の方は、ほったらかしで、ザル法になってしまった。どこの世の中に、「役人は不正をしない」事が前提の法律があるだろうか? 役人が不正をしなかった国家が、今までに存在しただろうか?
 日本を再び暗黒時代にしない為にも、誠に勝手ながら、出版関係協会の共同アピールを掲載させてもらう。以下は、新聞に掲載された意見広告の全文である。

意見広告

読者の皆さまへ

「個人情報保護法案」に反対する共同アピール

「私たちは言論の自由を脅かす法律を許しません!」

 「国民の知る権利」と憲法で保障された「言論・出版の自由」がいま、風前の灯です―
 私たちがそう訴えてから2年が経過しました。その「個人情報保護法案」はいま国会で十分な議論もないまま成立必至の雲行きです。旧法案から手直しはされても本質は変わっていない、と私たちは思います。このままいけば、雑誌や書籍の生命線である取材・調査活動が損なわれ、国民の知る権利に応えられなくなると危惧します。
 何より問題なのは、国が報道・言論についての規定や論理を法の名の下に決定し、運用しようとしている点にあります。「報道」とは何かが条文で規定されるのは、戦後初めてのことであり、しかもその規定はきわめて狭義かつ恣意的と言わざるを得ません。その上、個別に主務大臣が「報道か否か」を判定するというのです。これが報道・言論の封殺につながらないなどと誰が断言できるでしょうか。このことは、NPOなどの市民活動やネット情報も規制の対象になるおそれの強い法律であることを示唆するものでもあります。
 さらに「放送機関・新聞社・通信社・その他の報道機関」は法の適用対象外とされながら、条文中に「出版社」や「雑誌」「書籍」は明示されませんでした。法律の解釈・運用は、条文に記されているか否かがすべてです。言論・出版による権力の不正、腐敗の追及を抑制しようとする強い意図がここでも感じとれます。
 「個人情報保護法」を巨悪の逃げ道にしてはなりません。
 民主主義の根幹を守るために、この法案に私たちは今後も強く反対し続けます。

 2003年4月17日

社団法人 日本雑誌協会
社団法人 日本書籍出版協会

社団法人 日本雑誌協会
東京都千代田区神田駿河台1-7
Tel.03-3291-0775
社団法人 日本書籍出版協会
東京都新宿区袋町6
Tel.03-3268-1301
§

追記:共謀罪に反対する

 国連決議に基づいて、越境的組織犯罪を防止するために、共謀した段階で、それを犯罪とみなし、取り締まることができるようにする法律を、各国が整備することになっているらしい。
 が、しかし、何と! 日本では、『越境的』という明記が抜けているために、ありとあらゆる人と、言動(雑談でも!)が、犯罪となる可能性があるというのだ。一体どうしたいというのだ? 私は断固としてこの悪法に反対する。
 とにかく、あらゆるデモなり、抗議集会なり、何でも、犯罪になる。法律というものは、明記されていない限り、どこまでも拡大解釈ができる。そして、取り締まる立場の胸一つで、どうにでもでっち上げられるのだ。
 取り締まりを容易にするために、いわゆる盗聴法の範囲も拡大の要求が出るだろう。そして、それは国連決議の名の下に、可決されるだろう。
 治安維持法という悪法を覚えているだろうか? 今回の法は、それよりも、適用範囲が広いものである。そして、計画を中止しても、共謀罪は成立する。
 NPOや財団法人や非営利法人は勿論、普通の会社だって、犯罪組織として、血祭りにあげられる可能性がある。何せ『共謀』という言葉が示すように、従業員が逮捕されれば、経営者だって「あなた、犯罪者に資金提供してますね」なんて、取り締まられかねない。
 日本は、何時の間にか、恐怖の言論統制国になってしまった。スパイ(公安)がうろつき、裏切り、汚職が蔓延するようになるだろう。
 原因は、我々にもある。強いリーダーを求め過ぎていたようだ。過去を振り返っても、強いリーダー(独裁者)や党を求めた国は失敗した。ナチスの様に…。
 何でもいいが、この私に賛同し、「一緒に反対しよう」なんてメールは送らないでほしい。それこそ奴らの思うツボだ。

§

追記:人権救済法に断固反対する

 人権救済法案に、断固反対する。我々日本人は、自由のためには、権力と常に戦わなければ、それを維持できない。この法律も、曖昧な法案で、且つ、強力な権限を持つ、大変危険なものだ。少しでも、言論の自由を脅かす法は、微塵も残さず、葬り去る必要がある。
 考えてみてほしい。「王様の耳はロバの耳」と、穴に向かって叫んでいる自分の姿を。反日を口実にするしか、共産党への鬱憤を晴らせない某国の国民の様な生活が、あなたの将来かもしれない事を。あなたに、言論の自由が無い日本を。
 そして、人権を擁護すると言いつつ、行く々は、あなたの人権が脅かされるだろう。それでいいのか? ダメである。こんな悪法、断固反対だ。

もどる

(C)2003 Richard Feynkid