長寿医療制度について、改めてご説明させて下さい。
- 「舛添大臣、なぜ長寿医療制度が必要なのですか?」
- 世界一の長寿国、日本の医療費は今後ますます増大していきます。
これまでの制度が限界となる中で、将来にわたり世界に誇る国民皆保険制度を守り、高齢者が安心して医療を受け続けられるようにするために、長年にわたる議論を積み重ね、導入されました。
- 「なぜ75歳で区切る制度なのですか?」
- 75歳以上の方々は、病院にかかる機会が多く、医療費も多くなりがちです。
これまでの制度も、75歳以上の方が対象でしたが、現役世代より軽い負担で、きめこまかな医療を受け続けられるようにするためには、より公平で安定的な制度が必要です。
そこで、75歳以上の方々の医療については、税金で5割をカバーし、現役世代と高齢者の分担ルールを明確にし、しっかりと支える仕組みとしたのです。
- 「受けられる医療や保険料の負担が不安です。」
- 受けることができる医療は、これまでと変わりません。むしろ、在宅医療、高齢者担当医など、より良いサービスが受けられます。
これまでは保険料をご負担いただく高齢者と、ご負担いただかない方とがおり、地域によって保険料に5倍もの格差がありました。
長寿医療制度の保険料は、すべての高齢者に公平にご負担いただいており、地域格差も2倍程度に縮まります。
高齢者の負担を減らす改善策も実施していきます。国民皆保険をすべての国民で支えていけるよう、ご理解をお願いします。
高齢者の方々の負担を減らすなどの改善策を実施します。
本年4月からの運用状況を踏まえ、6月12日に、次の2つを含む7つの改善策を決定しました。
- 改善策1
- 所得の低い方への配慮として、保険料を引き下げます。
- 改善策2
- 年金からの引き落としだけでなく、保険料は手続きにより、口座振替も可能になります。
(国民健康保険の保険料を正しく納付していた方、世帯主であるお子さんや配偶者がいる方(年金収入が180万円未満)が対象です。)
◎保険料に関するお問い合わせ・ご相談は、市区町村の窓口まで。
厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/
厚生労働省