安全な国産牛肉をお届けします。
健やかでおいしい食卓を守るため、そして、いつも安心できるおいしい国産牛肉を食卓へ届けるため、しっかりとした対応を取ります。
私たちが食べている牛肉は、もともと安全です。念には念を入れて、すべての牛が徹底したBSE(いわゆる狂牛病)検査※1を受けて、安全と確認された牛肉などが店頭に出されます。
※1 BSE検査とは、牛海綿状脳症(いわゆる狂牛病)を判定する検査です。
BSEに関する技術検討会座長でもある東京大学農学部教授 小野寺 節先生にお聞きしました。
- 牛肉や牛乳・乳製品はもともと大丈夫です。
家畜衛生の国際機関である国際獣疫事務所(OIE)※2の発表では、牛の脳、眼、脊髄、回腸遠位部(小腸の最後の部分)以外の食肉や臓器を食べても人に感染するおそれがないとされています。ですから、危険とされる部位を除き、私たちが家庭でふつうに食べている牛肉や牛乳・乳製品などは、もともと問題ありません。学校給食で牛乳は今までどおり飲まれていながら、牛肉の利用を見合わせる動きがあるのは残念なことです。
※2 国際獣疫事務所(OIE:Offece International des Epizooties)
- BSEを正しく知ることが安心につながります。
BSEは人の海綿状脳症(新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)と何らかのかかわりあいがあるといわれていますが、これまで18万頭ものBSEが発生した英国では、人での発症率は年間500万人に1人といわれています。
牛の脳などの危険部位を食べなければ、この病気にかかる心配は、ほとんど無いと考えていいでしょう。
- 欧州連合(EU)を超える世界最高レベルの徹底した検査により、さらに安心が大きくなります。
これから、と畜場で牛に対する厳しいBSE検査が行われることになります。特に、日本ではすべての牛を検査対象にするという点で、欧州連合(EU)を超える世界最高レベルの徹底ぶりといえます。
したがって、BSEに感染した牛の肉や内臓が市場に出まわることについては全く心配ありません。
疑いのある牛肉は一切流通させないことになっています。
- BSEの感染経路が徹底的に遮断されます。
BSEの主な感染源とされている肉骨粉については、厳しく規制され、今後は牛がエサとして食べることはなくなりました。
これにより、牛へのBSE感染経路が断たれたことになります。
小野寺 節 氏 (おのでら たかし)
東京大学農学部教授
BSEに関する技術検討会座長
ウイルス、免疫、プリオン、マウス狂牛病等の研究で幅広く活躍
財団法人 日本食肉消費総合センター TEL.03-3584-0291
農畜産業振興事業団 TEL.03-3583-8562