R.Feynkidの
ぶやき

ハーレムは現世で実現しておこう。

 現世で良い行いをし、殉職すると、あの世(天国)で、思いのままの暮らしが手に入るという、教えというか、考えの宗教があるらしい。その中には、男性諸氏の憧れ(?)である(?)ハーレムも含まれる様だ。
 そのハーレム。私は持っていないので、イメージとしては、美女がドレスやネグリジェか、何かの格好、もしくは無しで、部屋中に複数転がって、いや寝そべって「かもぉーん」としている、で、良いだろうか?(笑) かなりいい(爆笑)。

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 さて、天国とやらで、そのハーレムを入手(?)した男性はいい。おめでとう。問題は、そこにいる美女達だ。
 その美女達は、心底”そこに居たい”のだろうか? 心底”その男性にまとわりつきたい”のだろうか? もし、違うなら、それは、どんな状況と言えるのだろうか。
 恋人やカミさん? もし恋人やカミさんなら、一夫一婦の文化と条件はつくが、その他の美女達はいらない。要は、ハーレムを必要としないので、この条件は除外だ。そもそも、恋人やカミさんが最高!愛して止みません!という人は、欲しいものリストに、ハーレムが鎮座しないだろう。
 仕事? もし仕事なら、天国とやらまで行って、勤めて、給金をもらうのだろうか? そもそも給金が必要なのか?
 義務? もし義務なら、天国とやらまで行って、何らかの義務を負わされるというのは、いかがなものか。
 この場合、残される可能性は、何らかの罰だ。罰で役務を負っているのだとすれば、そこは天国なんだろうか?
 どれにしても、女性陣には、天国とは言いがたい状況だ。どちらかと言えば、地獄と言った方がピッタリである。考えてみて欲しい。好きでもない異性に、まとわりつかなくてはいけない状況を。

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 すると、こうも考えられる。多数の女性が”地獄”と思っているならば、一人の男性が”天国”と思っていても、複数対一人で、そこは”地獄”に認定である(笑)。言わば、そのハーレムを入手した男性は、地獄の覇者ということになってしまう。何かがおかしい? そう、良い行いをして殉職までしたのに、地獄行きなのだ。しかも、そこにいる美女達は、あなたに嫌々”ご奉仕”している可能性が高い。そんなんで楽しいはずがない。それが、輪廻とやらで、どっかに行くことになるまで、”どちらの立場”も続くのだ。

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 という訳なので、ハーレムを夢見る諸氏は、今、生きているうちに実現しておこう。あなたそのものに魅力を感じるのか、お金か、権力か、その他か、は、知らないが、何らかの条件で、あなたに喜んでまとわりついてくれるだろう。良いか、悪いかは別として、双方共にそんな幸せなことはない(かなぁ?)。

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(C)2010 Richard Feynkid