R.Feynkidの
ぶやき

合成麻薬の不思議

「ねぇー、KS貫さんさぁー、薬局に鎮静剤って売ってるのかなぁ?」
「それって、ヤバい薬になっちゃうから、無いんじゃないですかぁ?」
「そ、そうだよねぇ」
というのが、仕事が無茶苦茶忙しくて、もうイライラで、辛抱たまらん、という時に、私が発した(?)言葉に対する回答であった。折角、酒もタバコもやらないのに、薬漬けになってしまう訳にはいかない。当たり前だけど。そう言えば、大昔(?)ヒロポンなんてのが、労働者の間に広まったという事も、聞いた事がある。危なかった。蛇足だが、中学時代に「広[+]」という名字のヤツがいて、ヒロポンって呼ばれてた。無知は恐ろしい(笑)。
 で、冷静さを取り戻した私は、忙しい・辛いからって、薬に頼る事も無く、相変わらず脳ミソはクリーンだ。良かった、ホッ。その後、処方された事のある怪しい薬と言えば、むずむず足症候群が疑われた時にもらってきた、若干の睡眠導入剤くらいである。
 私は中学の頃から、ロックが好きなので、ロックミュージシャンの生き様にも興味があり、それには、当然の様に、宗教やアルコール・薬物の問題も関わってくる。ジミヘンをはじめとして、多くのミュージシャンがオーバードーズで亡くなっている。その都合上(?)、麻薬関係のニュース等には、多少なりとも敏感になる。高校生の頃に組んだバンド名は、その頃ニューヨークで流行っていた麻薬の名前から、そのままもらって「CRACK」であった。その名前から、至る所で恐れられ「大丈夫かな? このバンド」と言われたが、至って品行方正なメンバーばかりだった(笑)。
 さて、そんなこんなで、ふと不思議に思ったのが、「合成麻薬って不思議だよなぁ」 不思議ポイントは以下の通りである。

  1. 人間の脳に効く。
  2. 依存性がある。
  3. いきなり体を壊さない。
  4. 成分がちょっとずつ違う。
  5. 流行があり、乱立しない。

 なんか、「ふぅーん」という感じかもしれないが、この(1)〜(4)の条件を、全て満たすのは、相当難しい。だって、(1)は、マウスに効いてもお金にならないし、(2)は、依存性が無いと、次に買ってくれないし、(3)も、いきなり入院したり、死んでしまっては、次が無い。(4)に関しては、流行る頃には麻薬指定されているだろうから、ちょっと変えなければならない。これが、脱法ドラッグとか、合法ドラッグとか言われる所以だ。大雑把には似たような成分なんだろうが、薬なんて、少し違えば、全く違うものになってしまう。でも、(1)から(3)の条件は絶対だ。
 やはりこれは、かなり難しい。考えてみて欲しい。この条件、依存性は別としても、医師が処方する治療薬や、薬局で買える市販薬と変わりは無い。故に、これを開発できるのは、製薬会社並の頭脳、設備を持ち、臨床ができる組織であると言えないだろうか? そこで、(5)の条件が登場である。乱立しないという事は、思うに、世界中の1、2箇所で開発しているのではないのだろうか? それも、国家をも超越している組織? なんだか、モルダー捜査官が登場しそうだが、だって、研究者は毎日、何事も無いかの様に出勤し、勤務しているのだろうし、臨床の実験台は、文字通り掃いて捨てる事ができなくてはならない。それでいて、当局の捜査が及ばないのだから、これまた、かなり不思議だ。
 こんな事ができるのは、都市伝説によく出てくる「あそこ」とか「あそこ」辺りだろうか? おぉー怖。
(「それって、どこ?」とかいうツッコミや、ご質問にはお応えできません。絶対にご了承下さい。)

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付録 : 警察庁 薬物乱用防止資料「DRUG2010」
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(C)2010 Richard Feynkid