さて、早速試してみると、しばらくは何も起こらない。が、しかし(んっ? (オーディオの)Hiが抜けてるなぁ。)と感じられ、そして(あれっ? 排気音が乾いてるぞ。アクセルフィールもいいぞぉ。なんだこりゃぁー。)となったのだ。まさに、レビュー通りだった。 だが、皮肉れ者の私としては、そこでシガーライターソケットから抜いてみたくなった。(えぇー? なんかショボい音になったぞぉ。)という訳で、また挿し戻す事にした。でも、レーダーも挿していたので、3分岐ソケットを買う事になり、パワーシフトより高い500円の追加出費と相成った。 省エネ・低燃費をうたっている物なので、肝心の燃費はどうかというと、ごめん、MOVE(L150S FF NA 5MT)に乗り換えた瞬間に、燃費がどうでもよくなっちゃって、計ってない。ので、わかんない。もし、統計を取っていたとしても、ドライビングフィールが良くなって、楽しくなっちゃって、アクセルを踏んづけてしまっている可能性が高いので、参考にならないんじゃないかなぁ。 という訳で、私としては、このリッツパワーシフトは安い買物だった、と思う。実際安いし(笑)。ただ、そうなると『中身は何? どんな仕組みなん?』と興味が湧いてくる。現物をバラせば、解るのだが、途中で壊れてはもったいない(お気に入りだし)のと、開発者に悪いので止めた。モロに回路図にして、商売の邪魔をする気はない。で、ネットで検索してみたのだが『コンデンサーチューンなんじゃない?』ぐらいで、大抵話しが終わっている。でもレビューに「特許申請中なので原理は秘密」とあったので、(じゃぁー、特許庁に回路図あるはずじゃん。)と思い、違う方向から調べてみた。見つけたので、自作派の方は、参考にしてみると良いだろう。見方は以下の通り。
どうやら、ダイオードの順方向同士で接続するのが、基本回路らしい。付随して、可変抵抗で最適化したり、ヒューズでショートを避けたりしているみたいだ。なるほど、これなら電力を無駄に消費しないし、と言うか流れないし、迷走しているノイズだけを、ダイオードで熱に変えて捨ててくれるかもしれない。(おぉ、すげぇな。)率直な感想である。 で、私も会社のステージアに作ってつけてみた。ダイオードはスイッチング電源からもいだスイッチングダイオードで、グランド側にヒューズ0.5Aの物を使った基本回路版だ。部品調達から始める方は、ダイオードは1SS133を2本順方向で接続してみたらいかがだろうか。が、これらが本物と同等に動作するかは判らない。で、効果だが、こちらも残念ながら、私がユーザーではないので、良いも悪いも判らない。ごめん。まぁ、最悪でも何も起こらない(笑)。 ちなみにこの技術は、まだ審査未請求なので、正確には特許技術ではない。審査すらされていないので、特許庁審査官の御墨付きは無いのだ。私見では、この書き方では恐らく特許は下りないと思うので、商売上の牽制の意味で出願している様に見える。だからと言って、類似品を作って売るのは商道徳に反するので止めよう。そう言えば、24V仕様も出たみたいだ。なんでもいいけど、ちゃんと特許取って、世界中の車にライセンス供給して、標準装備にしようよ。それこそエコじゃん。
追記:
最近の雑誌の記事では、中身をばらしてしまっていたりする。で、その写真を見たのだが、(たぶん)3本足のスイッチングダイオードで、まん中の足をもいだ物をメインに、コンデンサー、抵抗、コイル、ヒューズで構成されている様だ。意外にも(失礼)複雑な回路をもっているように思える。
追記:
文献番号を“2005-225409”と記載していたが、新たな文献で、より詳しく書いてあるので、参考にすると良いだろう。
追記:
手前味噌の情報で恐縮だが、お知らせ 2008年2月号 No.23をご覧いただきたい。なんと、公正取引委員会からの排除命令(2008年2月8日 自動車の燃料向上を標ぼうする商品の製造販売業者ら19社に対する件について 別添13 [PDF])が出た。エネルギー消費効率の向上を謳っている表示が、根拠無いものだったらしい。自動車雑誌なんかの広告では、数値も出していたのだが、信憑性は皆無ということなのか。うーん、特許も審査請求していなかったところを考えても、あんまり自信無かったのかな?
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