R.Feynkidの
ぶやき

ウソつき屋根上「ついでに」商法

 世の中、いろいろな嘘をついて、人様から金をむしり取ろうとする輩がいる。先日、家にいると、玄関のチャイムが鳴り、インターホンに出てみると、
「近くの家で、アンテナを下ろす作業をします。(午後)3時位からハシゴ車が、邪魔をするかもしれません。申し訳ないが、もし、車が出られない様な事があれば、遠慮なく言って下さい。」
という様な事を言う。なるほど、最近の外仕事の方々は、こうやって、ちょっとした事でも、挨拶に来る場合があるので、今度もそうかと思い、こちらも、
「どうも、わざわざご苦労様です。」
と、返すのだが、いつまでも作業されちゃぁ、本当に車を出したい時に、こっちが困る。
「何時から何時までかかりますか?」
と、聞けば、
「2時から6時までです。」
と、先ほどの『3時』は、どこかに行ってしまった。大体、家庭用アンテナを下ろすのに4時間もかかる訳がない。おかしいと思っていると、
「ところで旦那さん、屋根の(なんたか)が壊れていますよ。ちょうどハシゴ車で来ているから、直してあげます。」
なんて言い出したのだ。確かに我が家は、近所と比べても、よれよれである。が、屋根は今の所、しっかりしている事は、確認しているのだ。『うそつき野郎』と思い、
「自分でやりますんで。」
と、切り返すと、ちゃんとした営業なら、
「何かありましたら、よろしくお願いします。」
とでも言って、チラシでもねじ込んで行くもんであるが、私が言ったか、言わないかのうちに、そいつの影は玄関から消えた。もちろん(?)、近所にハシゴ車なんか来やしない。
 今回は、インチキ営業と判って、丁寧に追い返せた(笑)。だが今後、この商法を発展させる可能性も考えられる。なんと言っても、彼等は、たぶん本当にハシゴ車を持っているだろうから、留守宅にハシゴを架けて、いかにも頼まれて作業している様に見せかけて、実は屋根をぶっ壊して、その後に「壊れてますよ。」という営業を、しないとも限らない。
 そうなってくると、戸締まりを強化すればいい、なんて生易しいもんじゃぁ、済まない。屋根にバラ線でも張っておかなければ、対抗できないかもしれない。が、しかしそんな要塞みたいな我が家は、ものすんごくやだなぁ(笑)。
 持参したシロアリに喰われた木材を、あたかも床の下から持ってきた様に見せかけて、「ほぉーら、シロアリに喰われてますよ。」とやる悪徳商法と似た様にならなければいいが…。
 今後、この手の『ついで商法』が、何に応用されるか分らない。『序でにやる』というバリエーションは多いらしいので、要注意である。
 とにかく、肝に命じておかなければならないのは、『自分の欲しい物、欲しいサービスは、自分から買いに行く』事である。そうすれば、全部のセールスに「いらない。」と言えば済むのだ。だって、いらないでしょ?

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(C)2004 Richard Feynkid