R.Feynkidの
ぶやき

空飛ぶ人間は風船でしょ?

 2004年2月19日に放送された、フジ系『アンビリバボー』で取り上げられた『フライング ヒューマノイド(Flying Humanoid)』は、出演者の所ジョージさんも「風船の様な…。」と言われていた様に、風船なんじゃないの?
 あのプカプカ浮遊感、まさに風船としか思えない。手足と思われる部分が、ジタバタしている様に見えると言われていたが、あれは、大気のムラ(寒暖による大気密度の差)によって起る、見かけ上の揺れであると思われる。暑い日に、アスファルトの上がユラユラする、あれだ。星の瞬きも、地球上の大気によって起る。大気のない所では、キラキラ星は存在せず、基本的には、光りっぱなしの星しか存在しないのだ(クエーサー等を除く)。もちろん、彼(空飛ぶ人間)の剛性が十分でなければ、上空でグニャグニャしていても、おかしくはない。
 彼の色は、正直言って、解らないだろう。上空にある物体を見る時は、カメラであっても、人の目であっても、露出が絞られ、ほとんどは黒っぽく見えてしまう。獣の様に思えても仕方がない。
 彼が、ジェット噴射している可能性があるとの意見もあったが、ズッコケてしまう。彼の輪郭の周りにある色が薄くなっている部分は、ビデオによる歪みと考えられる。デジタルビデオで撮影されたなら、それはデジタルならではの、ブロック状の荒れ(圧縮率の高いJEPG画像を参照。妙な輪郭が現れる)と思われるし、普通のビデオカメラで、アナログテープに記録されていれば、信号が歪んで滲んでいると考えるのが妥当だろう。テレビに近付いて見て頂きたい。随分滲んでいるはずだ。また、同時に写り込んでいた、飛行機全体の周りにも同様の『輪郭(?)』があり、これに関しては、ジェットエンジン後方以外に、ジェット噴射(または排気)をしているとは、とても思えない。また、噴射を移動の手段とするとなると、大量の気体や液体(固体でもいいが…)、またはエネルギー源を保有していなければならないし、それを物凄い勢いで、後方へ飛ばさなければならない。かなり難しい。
 更に、人間の形で言えば、直立と見える状態で、羽ばたきもせず、空中に浮いていられる程、地球の重力は小さくない。鳥ですら、翼を広げ、羽ばたかなければ、空中に留まってはいられない。すぐに落下してしまう。よって、『飛ぶ』には合理的な形、姿勢、行動とは言えない。
 もし風船ならば、最終的にどこかに落下しているはずと、思われるかもしれないが、地球は広く、意外にも人間が活動している部分は、その一部でしかない。メキシコも都市部はあるが、少し郊外に行けば、人がいない土地が広がっているだろう。日本でも、ちょっとした山に、風船のひとつやふたつ落ちていても、誰も気が付かないのではないだろうか。
 さて、なんで私がここまで、風船と思うかと言うと、実は、以前、職場の先輩が、大昔にゴミ袋(昔のゴミ袋は黒だった)の口を塞ぎ、天気に良い日に、飛ばして遊んだ事があるという話しを、聞いた事があるのだ。ゴミ袋は、太陽の光で熱せられ上昇し、ある程度、上空に到達すると、気温が下がり、それ以上高度は上がらず、いい案配でプカプカするらしいのだ。で、なんでそんな話しになったかと言うと、その時、目の前をゴミ袋が飛んでいたのだ。それで、昔話しに突入してしまった、という訳である。風が少しでも吹くと、意外に速い速度で移動するもんであった。
 っつう訳で、UMA風船を愉快犯、というよりは、愉快な遊び心を持った人が、飛ばしたのではないかと思うのである。角の様な物もある様に見えたが、西洋圏の人なら、悪魔と言えばヤギの角である。魔物っぽいモノをイメージしたならば、角は外せない。増々、面白可笑しい人が飛ばしたと思えてくる。Keep funny mind!

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(C)2004 Richard Feynkid