と、いう風に、時間と人手をかけて、しかも依頼人はその分、工賃を取られて、やっと一つの事ができるのである。ここで、そんな日本は嫌だと言ってはいけない。なんせ、アルバロ君が仕事をしないことで、部下の雇用が確保される。工具を持ってきてくれる上司は、邪魔な中間管理職なんて言われなくて済む。アルバロ君は余裕を持って、配管計画を練る事ができる。それが良い仕事かどうかは別だが。とにかく、日本ならひとりで済んでしまいそうなところに、3人も関わるわけだから、その分雇用が確保され、経済が安定するのは、間違え無い。しかし、ここで、工賃を3人分も取られたらたまったもんじゃない。という意見も聞こえてきそうだが、大丈夫だ。あなたも1日でできる仕事を3日でやるのだ。あなたの会社もひとりでできる仕事を3人でやるのだ。
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