『お知らせ』

お詫びとお知らせ

 平素は、格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
 弊社は、不当景品類及び不当表示防止法(以下「景品表示法」といいます。)に基づく措置命令(平成25年12月19日付)に従い、一般消費者の皆様の、誤認を排除するため、次のとおり周知いたします。
 弊社が運営し、弊社子会社へ、その営業に関する一切を委託している旅館等、及びホテル施設のメニュー等の表示において、次のような事実がありました。

  1.  弊社が(株)近鉄旅館システムズへ、その営業に関する一切を委託している施設のうち「奈良 万葉若草の宿 三笠(以下「三笠」といいます。)、「橿原観光ホテル」、「百楽荘」及び「あやめ館」において、一般消費者の皆様に、提供した料理について、例えば、遅くとも平成25年6月頃から、同年8月頃までの間、「三笠」において「ファミリープラン」と称して、提供した料理について、旅行情報ウェブサイトに「大和地鶏の唐揚げ」等と記載することにより、あたかも、当該料理に「大和地鶏」と称する地鶏の肉を、使用しているかのように示す表示をしておりましたが、実際には「地鶏肉の日本農林規格」の定義に、該当しない鶏肉を使用するなど、メニュー等の表示と、異なる食材を使用しておりました。
  2.  前記旅館「三笠」において、一般消費者の皆様に、販売した「おせち料理」と称する商品について、平成24年12月頃に送付した、チラシにおいて、例えば、「車海老」と記載することにより、あたかも、当該商品に、クルマエビを使用しているかのように示す表示をしておりましたが、実際には、クルマエビより安価で取引されている、ブラックタイガーを使用するなど、チラシの表示と、異なる食材を使用しておりました。
  3.  遅くとも平成25年2月頃から、同年11月12日までの間、旅行情報ウェブサイトにおいて、「大和肉鶏」について「三笠では『大和肉鶏鍋』や『つみれ鍋』としてお召し上がりいただいております。」等と記載することにより、あたかも、前記旅館「三笠」において、当該期間中に「大和肉鶏」を使用した料理を、提供することができるかのように表示しておりましたが、実際には、平成25年2月頃以降、「大和肉鶏」と称する地鶏を仕入れておらず、これを使用した料理を、提供しておりませんでした。
  4.  弊社が(株)近鉄ホテルシステムズへ、その営業に関する一切を委託しているホテルのうち「シェラトン都ホテル大阪」、「天王寺都ホテル」、「ウェスティン都ホテル京都」、「都ホテルニューアルカイック」及び「沖縄都ホテル」において、一般消費者の皆様に、提供した料理について、例えば、平成25年1月から、同年10月30日までの間、「都ホテルニューアルカイック」内の飲食店において、ランチバイキングの1品として提供した料理について、チラシに「牛ロース肉のステーキ」と記載するなど、あたかも、当該料理に牛の生肉の切り身を、使用しているかのように示す表示をしておりましたが、実際には、いずれも生鮮食品に該当しない牛脂、その他の添加物を注入した、加工食肉製品を使用しておりました。

 前記1、2及び4の表示は、当該料理、及び当該商品の内容について、一般消費者の皆様に対し、実際のものよりも、著しく優良であると示すものであり、また、前記3の表示は、当該料理について、取引を行うための準備がなされていない場合の、当該料理についての表示であり、いずれも景品表示法に違反するものでした。
 お客様をはじめ、関係者の皆様に、たいへんご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを、心よりお詫び申し上げます。既に、該当メニュー等の表示是正、または食材変更により、不適切な表示を、すべて改善いたしました。また、措置命令を受けたことを真摯に受け止め、従業員への計画的な教育・研修を実施するとともに、メニュー等の表示と、使用食材を定期的にチェックする体制を構築いたします。さらに、社外の有識者で構成する委員会を設置し、本件が発生した原因の究明と、再発防止策の策定に取り組み、信頼の回復に努めてまいります。
 何卒、ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。

 平成25年12月20日

近畿日本鉄道株式会社
代表取締役社長 小林哲也

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