『お知らせ』

メニュー等の表示に関するお詫びと今後の対応について

お客様各位

 この度、弊社、子会社、マネジメントコントラクト契約先(MC)(総称として弊社グループ)合計56施設で、他社事例を受けて、調査を行った結果、以下の通り、お客様に、メニューやホームページ等における表示と異なった食材を、ご提供していたことを確認いたしました。
 加えて、フランチャイズ契約先(FC)12施設につきましても、同様に調査を行いましたので、参考として、ご報告いたします。
 長年にわたり、ご利用いただいたお客様をはじめ、関係各位に対し、大変ご迷惑をおかけいたしましたことを深く反省し、心よりお詫び申し上げます。
 また、調査対象施設が多数に亘り、本件の開示が大変遅くなりましたことも、併せて深くお詫び申し上げます。
 弊社グループといたしましては、本件を真摯に受け止め、今一度「社是」の精神に立ち返り、お客様第一主義を徹底し、オール藤田ホスピタリティマインド「いつも、ありがとうのいちばん近くに。」に沿って、信頼の回復に、全力を尽くしてまいる所存であります。併せて、具体的な再発防止策や、社内処分を含めた対応を取ってまいりますので、何卒、ご理解の上、ご支援・ご愛顧を賜り ますよう、お願い申し上げます。

 2013年11月13日

藤田観光株式会社
調査の対象と結果
調査対象の施設数問題のあった施設数調査対象の品目数
(名寄せ前)
問題のあった品目数
(名寄せ後)
問題のあった提供食数
弊社グループ561924,13470180,992
フランチャイズ契約先123,7971920,269
※同時に調査を行いました、テナント22店と、朝食提携店1店につきましては、調査中の1社を除き、問題がなかったとの報告を受けております。
調査方法
10月22日時点での、レストランにおける、すべてのメニュー、過去3か月の婚礼・宴会における、すべてのメニュー上の商品、24,134品目について、表示と提供商品とに、相違がないかを確認いたしました。確認方法は、メニュー上の商品名と、材料発注表、納品書、食品検収表の、突合せによるものです。
主な原因
これらの齟齬を生じた、原因の主なものは、以下の通りと考えております。
  1. メニュー表記における事業所長等、各施設責任者の決裁を、管理監督する体制が不十分。
  2. とりわけ調理、料飲部門における
    1. 表示したものを正しく提供する、意識・責任感の不足と、手順の不徹底。
    2. 商品知識不足。
    3. 景品表示法、JAS法等の関連法令、諸規制の知識・理解不足。
調査開始段階での対応
調査開始の段階で、緊急対応として、メニュー等において表示されているものと、ご提供するものとを、まず合致させることを優先し、以下を指示いたしました。
  1. 表示されているものをご提供すること。
  2. ご提供する食材が、表示通りか、確認できないものは、裏付けが明確なものへ変更する。
    もしくは、該当する表現を削除すること。
  3. 根拠が曖昧な表示を削除すること。
なお、上記緊急対応を指示したものについても、今回の調査にあたっては、対応前の表示を確認し、問題があった場合については、調査結果の数に含めております。
再発防止策
本件を真摯に受け止め、今一度、社是の精神に立ち返って、お客様第一主義を徹底し、オール藤田ホスピタリティマインド「いつも、ありがとうのいちばん近くに。」に沿って、お客様の信頼を回復するために、以下の再発防止策を定めました。
【すでに実施したもの】
  1. メニュー等、表示決定ルールの厳格化
    メニュー等、料飲に関わる表示については、事業所長等、各施設責任者の責任でありますが、今後は、これに加え、本社監督部署として、料飲指導担当が法務担当、広報担当とともに、再確認の上、最終決定に関与することとします。
    (11月1日より、既に社内規定を変更しております。)
【今後実施するもの】
  1. 適正な提供を確保するための、ルールの新設
    業務フローとして、現在も購買(仕入)、調理、接客の間で、産地等の情報を共有・確認しておりますが、今回、適正な提供を確保するための「ルール」を追加し、実行を徹底します。
  2. 教育の徹底
    1. 全従業員を対象とした、階層別の研修に、関係法令の講義を組み込みます。(人事)
    2. 調理・料飲担当従業員を対象とした研修に、商品知識に関わる講義を組み込みます。(料飲指導)
  3. ガバナンスの強化
    1. リスク管理委員会の関与
      各施設で行っている、月次の定例点検の中に、表示の適正さの確認を追加し、月次で報告を求めるとともに、四半期毎に行っている、リスク管理委員会で、定期的に確認します。
    2. CSR推進室の関与
      定期的な施設監査においては、これまで食中毒防止など、安全衛生の観点に、重点を置いて行ってきましたが、今後は、表示についても、重点的に点検する項目として、織り込みます。
お客様への今後の対応
原則、当該商品の単価相当額を現金・クーポンなど、お客様がご満足いただけるような形で、ご返金させていただきます。なお、お一人当たりの単価相当額が、少額(100円程度)のものにつきましては、公益法人等への寄付等も検討します。
  1. 婚礼・宴会のご両家、主催者の方々へは、当方から逐次ご連絡を差し上げ、お詫び申し上げるとともに、ご返金等の対応をさせていただきます。
  2. 該当する商品をご利用いただき、以下の弊社窓口へご連絡いただいたお客様へは、お詫びを申し上げ、ご利用状況を確認させていただいた上で、ご返金等の対応をいたします。
お客様からのお問い合わせ先
藤田観光株式会社
お客様専用ダイヤル 0120-169-966
受付時間 9:00~19:00 (平日·土·日·祝)
社内処分
代表取締役社長・代表取締役副社長月額報酬の50%を減額 6か月間
管理管掌常務取締役月額報酬の30%を減額 3か月間
その他取締役月額報酬の20%を減額 1か月間
また、業務執行部分の責任については、社内基準に則り、別途処分を決定し、実施いたします。
(補足)
なお、6月5日、同17日に、他ホテルにおける問題事例が報道されたことを受けて、6月18日に弊社グループ各事業所に対して注意喚起し、「メニュー等で産地・銘柄を表示する場合は、取引業者からの、産地・銘柄証明を取得すること」、「一時的にも、メニュー表示と異なる食材を、お出しすることのない」よう、本社より、指示しておりました。
 10月22日、他ホテルでの問題が、報道されたことを受けて、今回の調査を開始し、以上を確認、終了したものです。今後、万が一、新たに問題を確認した場合は、遅滞なく、開示いたします。

(C)2013 Richard Feynkid